1984年2月、卢作孚先生の二男である卢国紀が旧民生会社の元社員6名と相談し、重慶市政府に民生会社再建を要望するレポートを提出し、許可を得る。
1984年2月20日、民生公司準備委員会は重慶市工商連合会より借りたわずか20M2の部屋で成立した。
1984年3月31日、民生公司準備委員会と四川兵器工業局の共同運航戦隊“東風5号”は1400トンの石炭を船積みして、重慶市朝天門ターミナルより初就航し、当時の重慶市于汉卿市長が船隊の出港を見送りした。
1984年4月1日、人民日報の一面で“民営の民生輪船公司が成立”というタイトルで新聞記事となった。
1984年9月29日、民生公司の第一回董事会会議が開催され、この会議で卢作孚先生の親友である全国政治協議会委員常務委員、孫越崎氏が董事長、卢国紀氏が民生輪船公司総経理に任命された。
民生輪船股份有限公司上海分公司(以下上海分公司)は民生輪船有限公司の100%子会社として、1985年に再建されました。中国近海および長江流域間のコンテナ貨物輸送、特に海外から中国向けの輸入貨物を上海トランシップにて、長江沿岸の重慶、四川、濾州など中国西南奥地へ輸送することを得意とする船会社です。また上海分公司は天津、大連、青島、寧波、アモイ、南京、張家港、南通、杭州、日本神戸、台湾台北など各地にある当社の分公司・事務所の輸送業務を統括管理しております。さらに中国近海、長江沿岸輸送、国際NVOCC業務、国際船舶代理店業務、倉庫、コンテナ陸送等の総合的な物流サービスを提供することができ、海・川一貫サービス(DOOR
TO
DOOR)を幅広く展開しております。上海分公司が統括している中国国内の各分公司は通関、商品検査、保険代理店等の専門的な人材を擁し、代行業務も行っております。
現在、上海分公司は近海コンテナ航路として中国-日本間のコンテナ船航路と、上海―台湾間のコンテナ船航路を運航し、中日航路は中国の上海、青島、大連と日本の福山、広島、水島、徳山、高松、岩国、中関、伊万里を結ぶ直航サービスを提供すると共に、中国天津、連雲港、寧波、アモイ及び長江沿岸各港への輸出入貨物もトランシップサービスにて提供しております。一方の上海―台湾航路は上海、寧波と台湾の基隆、台中、高雄間の直航サービスを提供すると同時に、長江沿岸各港の輸出入貨物も上海トランシップサービスにて提供することができます。
上海分公司は大勢のお客様との長期に渡る輸送業務を通じ信頼・協力関係を築いており、長春FCC様、長安自動車様、マツダ様、三井物産様、三井化学様などの指定運送会社となっております。